TARO BLOG

住宅設備のインターネット販売を行う、サンワカンパニー代表取締役社長山根太郎のブログです。山根自身の取組みや日々感じていることを発信していきます。

社長就任当時と今

2022年もあっという間に2か月が終わってしまいました。

そして、今年の6月で私も代表に就任して8年となります。

特に何かキッカケがあった訳でも無いのですが、会社規模も大きくなり、新しい社員も増えてきたので、少しこれまでの8年を振り返ってみようと思います。

 

就任当時は30歳で、東証マザーズの最年少社長でした。総合商社の一般社員からいきなり上場企業の社長になったので、とにかく右も左も分からないという状態でガムシャラでした。8年経った今の方が知識やスキル、経験があるのは勿論ですが、若くて何も知らなかったから思い切って出来たことも沢山あると思っています。また、本当に多くの起業家やアトツギの先輩に助けていただいて今日があります。(それもあって、頼まれたメンターや顧問等は基本的に断らないようにしています。恩送りです。)

 

社長就任当初は、朝早く出社し、フロアを回って全員に挨拶して、全ての会議に出席して、指示を出して、ランチも全ての部署とメンバー日替わりで行って、残業して、同じく残業していたメンバーと夕食を食べて、歓送迎会には必ず出席するという日々でした。

 

最近入社してくれたスタッフからすると信じられないかも知れませんね。

 

今や、会社に来るのは週に1度か2度で、それも要件が済めばすぐに退社してどこかへ行ってしまう。廊下やエレベーターで一緒になっても、挨拶と他愛もない世間話の他、一切仕事の話はしない。

 

それは、どうすればステークホルダー全員と質的・量的に均等にコミュニケーションが取れるかという事を考えた結果です。基本的には直接コミュニケーションは取らず、発信はブログやSNS、社内報などを通じて社内外均等に行うと決めています。

 

また昨年から社内評価制度も大きく変更し、定期昇給の廃止、総合職賞与は支給月の振れ幅を従来から大幅に変更し、下限と上限の差が相当月数出る形になっています。努力しようがしまいが評価がほとんど変わらないのであれば人間は易きに流れるのが自然です。この30年間日本の生産性が上がらなかったのは終身雇用・年功序列が原因であることは明白で、過去の貢献ではなく、今必死に未来を創ろうとしている人が評価されるべきだと考えています。

 

ただ最後に一つ強調しておきたいのは、就任以来、マネジメントスタイルこそ変わったものの、スタッフに対する想いや、サンワカンパニーで為すべきことに対する情熱が揺らいだことは一度もありません。会社に毎日来なくても困らない組織が作れていますし、社内に居ては出来ない視座の高い業務のため飛び回っています。

 

その証拠に、構造改革期を抜けて成長加速期の初年度となる今年、これまでの一旦の成果がステークホルダーの皆さんにお見せできると思います。

 

勿論それでもまだ我々は何も成し遂げていません。まずは日本、そして世界の人々のくらしで最も必要とされる企業集団になるべく、今後も法人・個人共に成長し続けたいと思います。

 

くらしを楽しく、美しく。