TARO BLOG

住宅設備のインターネット販売を行う、サンワカンパニー代表取締役社長山根太郎のブログです。山根自身の取組みや日々感じていることを発信していきます。

20代のうちにやっていて良かったこと


「20代のうちにやっておけば良かったこと」について教えて欲しい、と広報からリクエストがありましたが、あまり後悔していることも無く、別にほとんどのことは今からでも出来ると思っているので、「20代のうちにやっていて良かったこと」について話をしたいと思います。

 

まず、最もやっていて良かった経験は、テニスの遠征で延べ20か国、そしてイタリアに2年、上海に2年と海外の多くの国を訪れ、また現地で生活をしたことです。

 

大学の授業に行こうと駅に着いたら、いきなりストライキで電車が動かなくなったり、電車で寝ていたら荷物を全部持ち逃げされたり…。

いかに日本の当たり前が特別で素晴らしいか、改めて感じたことを覚えています。

 

また、当時としては嫌な出来事・辛い経験ではあったものの、今となって大きな糧になっているのは、自分がマイノリティの立場になったことがあるということです。

 

とある国に遠征をした時のこと、大会の公式ホテルを予約していたにも関わらず、なぜか外国人選手だけオーバーブッキングで部屋が無いと言われ、見ず知らずのロシア人と1ツ星・2ツ星どころか星なしホテルに相部屋で宿泊しました。

その部屋のシャワー室はなぜか排水口が無くて、寝室が水浸しになったのは衝撃でした。

 

またイタリア南部を訪れた際には、私がアジア人ということで、中国人を揶揄するような言葉を叫ばれ、石を投げられるということがありました。

 

日本人として生まれて日本で生活する分には感じることはほとんどありませんが、自分がマイノリティの側になり、自分の力ではどうすることもできない「人種」を理由に差別をされるという経験を通して、その理不尽さ・やり切れなさを強く感じました。

もちろん、当然そのような人ばかりではなく、本当に親切にしてくれた人も沢山いました。

 

だからこそ経営者として組織を作る際に、全ての人を尊重できる組織にしたいと思っています。

昨今、女性の幹部比率や、性的マイノリティ、外国籍の方の登用などが議論されていますが、そもそも国籍や性別による違いよりも、我々個人の個体差の方が遥かに大きい。

要は、誰であろうが相手を尊重するということが一番大切なのではないかと思います。

 

くらしを楽しく、美しく。