TARO BLOG

住宅設備のインターネット販売を行う、サンワカンパニー代表取締役社長山根太郎のブログです。山根自身の取組みや日々感じていることを発信していきます。

西宮ストークスへの出資とスポーツ支援について

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西宮ストークスの渡邊選手(左)、濱高選手(右)とのスリーショット≫

かねてからスポンサーとして関わらせて頂いていましたが、8月末にて西宮ストークスBリーグ2部所属)の運営会社に出資が完了し、バスケットチームの共同オーナーとなりました。

 

今年4月に発表されているように、当チームは2024年に神戸の第二突堤ウォーターフロントに竣工予定の神戸アリーナ(仮称)に本拠地を移すことが予定されています。

当社はくらしをデザインする企業として、ソフト・ハード両面から神戸の街の活性化をお手伝いすることができればと考えています。

 

実は2000年代前半まで当社の事務所が神戸・元町の居留地にもありました。その事業自体を譲渡したこともあり、事務所は閉鎖してしまいましたが、当時学生だった自分も何度か訪れたことがある思い入れのある場所です。
また私個人としても、海外生活を除く人生の殆どの時間を兵庫県で過ごしたこともあり、地方創生に関わることがあれば、まずは自分たちがお世話になった場所であるべきだと思っています。

 

コロナ禍を経験し、不要不急だと言われた旅行、スポーツ、音楽、芸術がいかに我々の人生を豊かにしてくれていたかを皆さんも感じたはずです。当社の事業ドメイン自体はデザイン性の高い内装建材・設備を提供することですが、2019年に経営理念は『くらしを楽しく、美しく。』とくらし自体をデザインすることに定義しなおしました。

 

加えて、これからの時代、社会的意義を意識していない企業は存続できません。まずは自分たちの身近な地域、そして地方、日本、世界と暮らしに関する課題を解決する企業になると決めたのです。
直近の目標は会社を成長させて少し広い土地に本社ビルを自社で立てて、残りの土地に公園を作り、市民に開放することです。そうやって小さなことから地域の人々に愛される企業であり続けたいと思います。

 

今回のバスケットチームへの出資は突然決まったものではなく、くらしをデザインする企業に変革していく第一歩としてずっと模索していたものです。
まずは小さな一歩ですが、既存オーナーの方と協力してしっかり形にしたいと思います。

 

くらしを楽しく、美しく。

住宅事業について

7月初旬に《ASOLIE:アソリエ》という、全国の工務店対象にデザインネットワークを構築し、デザイン性の高い住宅設計を可能とする新サービスの開始をプレスリリースで発表しました。現在、加盟店募集セミナーで全国を回っているのですが、想定を上回るペースでお申し込みを頂いており、大変驚いております。

 

さて、当社は建材や住宅設備機器をインターネットで販売する事をメインの事業としておりますが、これまでお客様から「御社で家ごと建ててほしい。」「御社の製品を使用できる工務店を紹介してほしい。」というお声を多数頂戴してきました。それを実現したいと思い、最初に検討したのが規格住宅という案だったのですが、それでは結局お客様の要望を無視したパッケージ商品を押し付けることになってしまいます。

 

そこで考えたのが、《ASOLIE》というサービスです。デザインや納まりの美しさとは何か等を”デザインコード”として言語化し、全国の加盟工務店に提供します。これによって加盟工務店の皆様と共に、自由設計でありながら、サンワカンパニーらしさを表現できる家を提供できるようになります。

 

住宅市場は他業界と違って大手が最大シェアというわけではなく、新築の木造住宅で一番多くの市場シェアを占めているのは地域ビルダーの集積です。その地域ビルダーの皆様と組むことによって本当に日本の住宅の底上げをしていきたいと思っています。

 

まずは第一段階として、デザインコードによる意匠性向上のお手伝い、そしてSNS、WEBサイトからの集客と送客を行います。

 

また、現在兵庫県の芦屋市に、このデザインコードを用いて設計したフラッグシップハウスを2022年春頃竣工予定で建設中であり、こちらで加盟店向けの研修や個人のお客様向けの内覧ツアーなども開催予定です。

 

そして最終的には、当社自体で土地の仕入れや紹介、当社製品のみならず他社製品も集中購買をかけて提供、工程管理をIT化し、発注と納期管理を自動化する等、加盟工務店の皆様のソフト面での困りごとをすべて解決する仕組みを作りたいと思います。

 

なお、工程管理や発注・納期管理については、全てのお客様にご利用頂けるようにしていきたいと考えていますが、第一段階のデザインネットワークに関しては、こちらから送客する都合上、どうしてもエリア制になってしまいます。そのため、加盟ご希望の方はお早めにお問い合わせください。

 

一緒により多くの人に満足して頂ける空間を提供できればと思います。

 

くらしを楽しく、美しく。

 

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これからの若手に期待すること

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新卒採用を初めて5年。さらに意識的に社内の若返りを進めた結果、2014年の私の就任時に社員の平均年齢が40歳ほど(※1)だったのに対し、37歳ほど(※2)まで下がりました。

 

また、社長就任時の2014年から、色々な大学の非常勤講師やゲストスピーカーをさせて頂いています。当時私は、同じく講師を務める経営者の中では断トツに若い30歳で、教授からも『今日の講師の方は比較的皆さんと年齢も近い方です。』と紹介して頂いていました。しかし、私も今年で38歳と気づけばほぼ大学生の倍の年齢となり、以前と同じようには紹介してくれなくなりました (笑)。

 

私が社内外の若者と接して毎回驚かされるのは、ITに対する適応能力や社会問題に対する意識の高さです。

 

一方で残念に感じる部分も少しあります。大学の講義レポートは毎回全部に目を通すのですが、ごく一部の起業志望者以外は全員が『現役の経営者の話が聞けて就職活動の参考になりました。』と書く現状にはガッカリしてしまいます。せっかくの貴重な4年間を企業の人事に好まれる人間になるために使って欲しくないと思います。

 

社会人になってからも同様で、『まだ若手のうちは』と遠慮しているような気がします。”若手のうちは下積み”という文化は、オジサンの若手時代にそうだったから、今の若者にも下積みをさせないと自分が損した気になる、というオジサンの勝手な都合だと思います。そもそもインターネットもスマホもなかった時代の『下積み』とやらが一体どれほど役に立つでしょうか。

(自己研鑽しなくてもいいという意味ではありません。何歳になっても勉強は必要です。)

 

アインシュタイン一般相対性理論の元となる特殊相対性理論を世に発表したのは、彼が26歳の時。つまり世界を変えるような閃きが生まれるのは、頭が柔らかいうちです。若者でいられる時間はそう長くない。もっと自分の考えを出すことに積極的になって欲しいと思います。

 

先日子供に、「テレビでやってたけどパパの携帯番号は090だし、メールで「!」マーク沢山使うからオジサンだね。」と言われてしまいました。否定しません、38歳はオジサンです。

 

オジサンになった自分がすべきことは、社員であれ、学生であれ、若手起業家であれ、若者の閃きが世の中を変えるサポートをすることです。若者が輝けない社会に未来はない。

微力ながら全力でサポートするので、もっと暴れて欲しいと思っています。

 

 

(※1)2013年9月有価証券報告書より

(※2)2020年9月有価証券報告書より