TARO BLOG

住宅設備のインターネット販売を行う、サンワカンパニー代表取締役社長山根太郎のブログです。山根自身の取組みや日々感じていることを発信していきます。

年頭所感

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い致します。

 

皆さん、年末年始のお休みはゆっくりお休みできたでしょうか。

寒がりの私は、本来であれば暖かい南国でのんびりしたかったのですが、コロナが落ち着くまでは我慢するしかありませんね。来年こそは海外に行ければと思います。

 

さて、当社にとって今年は”構造改革期”を抜けた、”成長加速期”の重要な1期目です。これまでのシステム投資やショールーム投資を確実に成長に繋げて、業績の拡大を内外に示さなければなりません。

 

今年のトピックとしては、既存事業では横浜の完全無人ショールームのオープンと福岡ショールームの移転を予定しており、新規事業では住宅事業「ASOLIE」のフラッグシップハウスが春に完成、リノベ再販事業の1号物件も今月竣工予定です。今期は久しぶりに大きく成長できそうで楽しみです。

 

コロナや地震、原材料の高騰等、外部要因を挙げればキリがありませんが、それらを乗り越えて成長することこそが経営だと思っていますので、言い訳にするつもりはありません。

 

ただ、これはあくまで当社の事業戦略上の話であって、時価総額や売上高、利益は基本的にお客様の満足度には関係のない話です。お客様に満足していただける商品やサービスになっているか、さらに改善できるところはないか、業績が好調であるからこそ浮足立つことなく本質的なところに目を向けて業務に励みます。

 

我々が成長することで人々のくらしが豊かになる、楽しく、美しくなる。そうならないのであれば、企業として存在する意味がないと思っています。

 

本年も何卒応援のほどよろしくお願い致します。

 

くらしを楽しく、美しく。

43期を振り返って

2021年9月期の43期が終わり、44期が進行しています。
振り返ると43期はコロナに始まり、コロナに終わった1年でした。
しかしこのような状況下においても計画以上の業績を記録出来たのは、お客様や取引先様を始めとする多くの方にお力添えを頂いたからに他なりません。この場をお借り致しまして、改めて社員一同御礼申し上げます。

 

ただ、一点強調しておきたい事は、『巣ごもり需要だけで伸びた』とは思われたくないという点です。2018年(社外発表は2019年)に経営理念を刷新してから全部署がそれぞれ行動規範に即して自主的に考え、動き、全ての業務のレベルが向上した結果の成長だと思っています。つまり、巣ごもり需要のような一過性の要素ではないので、これからも経営理念通り、人々の「くらしを楽しく、美しく。」し続ける限りしっかりと成長は続きます。

 

さて44期は、いよいよこれまで3年間取り組んできた構造改革の成果を発揮し、成長を加速する大事な1年目となり、営業利益も過去最高を見込んでいます。今後の成長のカギとなる海外市場においても、これまでは代理店へのショールーム設営用の商品出荷が主でしたが、最近ではお客様への販売比率が6割を超えてきました。勿論、この計画数値に満足することなく更なる成長を目指してまいります。

 

定性的にも、先月松山三越内に「THE CENTRAL KITCHEN by sanwacompany」がオープンし、22年春には完全無人のスマートショールームを横浜にオープン。デザインコードを利用したデザイン住宅事業やリノベ再販事業もいよいよスタートします。

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松山三越内「THE CENTRAL KITCHEN by sanwacompany」の様子

まだまだ現状の我々では日本の住まいの課題を解決しているとは言い難い規模にありますが、全ての分野においてこれまで撒いた種全てが少しずつ芽を出し始めるという、個人的にも非常に楽しみな1年です。


くらしを楽しく、美しく。

サステナビリティについて

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サステナビリティ基本方針を策定しました。

ですが、あくまで既存事業や取り組みの中でどの項目に当てはまっているかを記載しているもので、現状の我々の事業活動を通して本当に持続可能な社会を実現できるほどのインパクトが無いことを恥ずかしく思っています。

 

先日、海外の機関投資家と面談する機会があり、『本来の投資家の役割とは何か?』という興味深い話を聞きました。彼ら曰く、「持続可能社会を実現するような企業や経営者にしか機関投資家は投資しないというトレンドが出来れば、おのずと起業家はサステナビリティを意識したビジネスを創造するようになる。自分たちで事業をするわけではないが、その潮流を作るのが仕事。」とのこと。

 

さて、事業会社サイドはというと、SDGsやESGが話題になることは多いですが、上記の投資家の本来の意図を理解せず、SDGsを意識した経営をしないと株価が上がらないという捉え方をしている企業も少なくないと思います。株価が上がらないと経営者が再任されないかも知れない。だからSDGsに力を入れるというのはただの自分本位ではないでしょうか。

 

そもそもビジネスとは社会課題を解決するものであるべき。
極端に言えば、SDGsなどと言われなくても、自分たちが生きた時代より良い社会を子供たちに残そうと意識できて当然だと思います。

 

少し余談になりますが、先日息子が色塗りで人間の顔を緑に塗っていました。
「なんで緑なの?普通は肌色でしょ。」と聞くと、息子は怪訝そうに「ハダイロってなに?」と聞き返してきました。私が色鉛筆の中から「これだよ。」と取り出した色には『うすだいだい色』と記載されていました。そして息子に「だって肌の色なんか全員違うやん。」と言われ、もはや自分も旧来型の人間なんだと、ハッとさせられました。
結局、SDGsやESGを意識しなければならないのは、旧来型の固定観念に縛られた考えに基づいてしまっているからです。

 

これから我々がなすべきことは、早く既存の事業を成長させて、よりサステナブルな事業自体や研究開発を行うこと。そして早く若いリーダーを育てること。これ以外にありません。

 


くらしを楽しく、美しく。